守備範囲による分類

  • ゾーンブロック
  • マンツーマンブロック


ブロック時の守備の責任範囲による分類。

ゾーンブロックは、ブロッカー同士が左右の位置関係を保ったまま、それぞれがどのエリアを担当するのかを決めておき、その範囲の攻撃に対して対応するもの。

マンツーマンブロックは、各ブロッカーがマークする相手アタッカーを決めて、そのアタッカーの動きに合わせて動いていくもの。
マークする相手アタッカーが横方向に大きく移動する攻撃を見せた場合は、それに合わせて味方ブロッカーを追い越して追いかけることもある。

バックアタックを含め、常に攻撃者が4〜5人いる事が当たり前となった現代のバレーボールにおいて、連携された攻撃に対応するにはマンツーマンブロックではブロック枚数が3枚だと足りない。しかしブロック枚数は3枚以上増やせない。*1
また、味方ブロッカーを追い越していった結果、その直後のカウンター攻撃の場面で味方の理想的な攻撃フォーメーションを準備できなくなる場合も多くなる。*2
よって、基本のブロックはゾーンブロックで行われる。

マンツーマンブロックは、複雑な移動攻撃を行う相手アタッカーに味方の最もブロックの強いブロッカーを当てようというような、相手の特定のアタッカーを阻止する目的で行われることが多い。*3 

*1:後衛選手をブロックに跳ばせるような極端な作戦は思いつくけれども現実的ではない。

*2:最近自分が見たマンツーマンブロックを用いた最も印象的な試合は2008年1月の皇后杯 NECレッドロケッツvs,武富士バンブー戦。相手センタープレイヤーを追い続けた内藤香菜子によるレフトからの二段攻撃が飛び出した。

*3:ブロックスイッチは全日本女子でよく見かけるが、これは相手アタッカーというよりも、最弱のブロッカーをなんとかしようという消極的な目的で行われている。